介護者の方へ ホリデー時季を認知症の方と楽しむために(1)

多くの方々にとってホリデーシーズンは、家族・親戚・友人たちと一緒に楽しく過ごす時季です。しかし認知症の方にとって、ストレスの重なる時でもあります。以下の記事は認知症と暮らす本人そして介護者の双方が、気軽にこの時季を過ごすための一般的なアドバイスをまとめたものです。この時季を介護者と過ごされる方、また認知症の方を招待する場合に役立つでしょう。

認知症と向き合って生きるための配慮

ホリデー中は家族の行動様式が普段と異なっています。感情的になる思い出を彷彿することもあり、認知症の本人にとっては辛く、ストレスの原因ともなります。

一部の認知症の方は、音がうるさい人ごみの中にいると不安になります。その際は、可能なかぎり静かな場所を確保してください。共にすごした楽しかった昔の思い出やお祝いについて話したり、昔の写真を一緒に見る、好きな音楽を聴く、散歩に連れ出したりするなど、本人が日常親しんでいることがよいでしょう。また、あなた自身がすることを手伝ってもらい、手助けが役に立ったことを伝えましょう。

スピリチュアルなことや宗教も認知症の方の心を落ち着けることもあります。本人になじみのある宗教的な雰囲気にひたったり、教会音楽を聞くのも効果的です。

ホリデーシーズンが認知症の方に不安と混乱をもたらし、攻撃的になる場合もあります。事前に、これから行く所・する事について十分な説明をしてください。

介護者の負担を減少

「言うは易く行うは難し」です。以下の事柄は介護者の負担を軽減するのに役立つでしょう。

  • 介護者自身が自分のために時間をとりましょう。たとえ一日のうち数分でもいいので散歩に出ましょう。
  • 自分に合ったペースで現実的な目標を目指しましょう。緊急を要さない用事はやらないことにしましょう。
  • もしあなたがホリデー中、介護に行き詰ったり、人と話す必要があると思ったら、BC州アルツハイマー協会1-800-936-6033まで連絡してください。
  • 自分のケアは健康的な食事と運動と十分な睡眠から。
  • 家族から援助の申し出があったら素直に受けてください。申し出がなかったら、こちらから申し出てみてください。
  • 時にはあなた自身や家族にとって思い入れのあることや伝統行事をすることがあるでしょう。それらは可能な限りシンプルにしましょう。買物はなるべく少ない場所でするように。人を招待する場合、少人数にすると、あなたも認知症の方にとっても楽です。
  • あなた自身にもホリデーのご褒美をプレゼント。あなたが介護をしている方が参加できなくても、できるかぎり家族や友達と過ごし、この時季を楽しみましょう。
  • ホリデーの前後や期間中、寂しさ・怒り・哀しみ・不安感・失望感を感じるかもしれませんが、これはあなたが支援する認知症の方を愛していないからではありません。これらの感情は介護者にとって自然なものです。あなたの立場を理解しサポートしてくれる人に、あなたの気持ちを聞いてもらうことも重要です。

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参照

  • Alzheimer’s Society of BC. (2010). In Touch: Special Publication.
  • Alzheimer’s Australia NSW. (2009). Christmas With a Loved One Living with Dementia.

執筆:トム・寺西

和訳:小池ともこ

この記事は月報2012年12月号および2015年12月号より抜粋されたものです。

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